当院のHPにいらっしゃっていただきありがとうございます、久しぶりのブログの更新をしたいと思います。
今後は当院のHPで検索ワード上位に来ているものを主として、歯科の情報を不定期的に発信していきます☺
今回は『発育空隙』(はついくくうげき)と『霊長空隙』(れいちょうくうげき)について説明させて頂きます。
この2つの言葉、聞いた事はありますか?
この空隙、いわゆる隙間は、永久歯が生えてくるスペースを確保するためにあります。
結論から言うと、この2つの空隙がないお子様は永久歯に生え変わる際に、ほぼ確実に歯並びが悪くなるという事です。
子どもの乳歯は3歳ごろまでにすべて生えそろいます、上下左右に5本ずつ計20本が乳歯の正常な本数となります。これらの生えそろった状態を、『乳歯列が完成した』と言います。
この乳歯列が完成した頃から、永久歯に生え変わりはじめる5、6歳くらいまでに、この二つの空隙があることが、永久歯の歯並びにおいて大切となります。
お子様のお口の中を見てみましょう、画像のような隙間がありますか?
霊長空隙と発育空隙の詳細は下に↓
霊長空隙 (Primate Spaces)
霊長空隙は、霊長類に見られる特徴で、乳歯列に存在する隙間のことを指します。人の場合は通常、以下の場所に霊長空隙が見られます。
上顎:乳犬歯(C)の近心側(前側)
下顎:乳犬歯(C)の遠心側(後ろ側)、第一乳臼歯(D)の前側
この隙間は、永久歯の犬歯が生えてくる際に必要なスペースを提供します。
発育空隙 (Developmental Spaces)
発育空隙は、乳歯列全体にわたって見られる小さな隙間で、永久歯は乳歯よりも大きいため、適切に並ぶためのスペースを確保するためにあります。
また、発育空隙があることで、顎が均等に発育し、将来的な歯列不正(歯並びの問題)を予防することができます。
この二つの隙間は、子どもの成長とともに自然に現れ、永久歯が生え変わるとともに閉じていくことが一般的です。
しかし、遺伝や環境によって、空隙が不十分であったり、逆に過剰であったりする場合もあります。
まとめ:霊長空隙と発育空隙は乳歯列の時に無いと、永久歯の歯並びに影響を与えます!
このブログを読んだら、まずは、お子様のお口を見て、歯と歯の間にちゃんと隙間があるか確認してみてくださいね♪