マウスピース型筋機能矯正装置はこんな方におすすめです
- お口をポカンと開けている
- 目の下にクマがある
- むし歯が多い
- 唇を噛む癖がある
- 落ち着きがない
- 咀嚼音を立てる
- おねしょが続いている
- 唇が乾燥している
- 姿勢が悪い
- 歯並びが悪い
- アトピー性皮膚炎
- ぜんそくが気になる
- いびきをかいている
- 鼻づまりが治らない
- 口臭が気になる
マウスピース型筋機能矯正装置をおすすめできない方
矯正治療には自分で取り外せるものと、取り外せないものがあります。
マウスピース型筋機能矯正をはじめマウスピース矯正も床矯正もしかりですが、取り外せる装置には多くの利点がありますが、同時に欠点もあり、オススメできない患者様がいらっしゃいます。
それは、ストレートに言うと『怠惰な方』や『意思が強くない方』です。
取り外せる矯正装置の欠点は、自分で取り外しができてしまうことです。そのため、装着していないとまったく効果を認めません。つまり、お子さん自身のやる気と根気、そしてお子さんのやる気を引き出してあげる環境作りとしてのご家族のサポートが非常に重要となります。
筋機能矯正装置の特徴
健全な顎の発達を促せる
口周りの筋肉の緊張を緩和しつつ歯並びを整えられます。
悪習癖を改善する
悪習癖を改善し、歯並び・噛み合わせの改善をサポートします。
治療中のむし歯のリスクを抑える
使用する装置は取り外し可能なため、普段どおりに歯磨きができます。そのため、むし歯のリスクを抑えられます。
痛みが少ない
ワイヤー矯正と比べて痛みが少ない傾向があります。また、装置のとがった部分で口の中や唇を切る心配がありません。そのほか、装置が外れて緊急の処置が必要になる心配がない点もメリットです。
取り外しできる
自宅にいるときにだけ装着していただけるため、周りの人に矯正していることを知られたくない方におすすめです。2期治療では通常ワイヤー矯正を行いますが、目立たない装置をご希望の方にはマウスピース矯正をご提案する場合があります。
お手入れが簡単
装置のお手入れが簡単で、清潔な状態を保つことができます。
歯型取りの必要がない
歯型取りの際は、印象材を噛むことで不快感が生じる場合があります。歯型取りが不要なため、口の中が敏感な方や嘔吐反射が強い方にも安心して受けていただけます。
金属によるアレルギーの心配がない
金属を使用していないため、金属アレルギーの方にも安心して受けていただけます。
マウスピース型筋機能矯正装置の種類
マウスピース型筋機能矯正装置には数種類のメーカーがあります。そのメーカーの中でも様々な種類の装置があり、下にはその中でポピュラーなメーカーの説明をさせていただいております。
マウスピース型筋機能矯正装置の種類選択は、お子さんのお口の状態の検査を行ってから決定します。
レントゲン、顎のサイズ、お口の大きさ、歯列・かみ合わせの状態、口腔周囲筋の筋力、舌圧の測定などの様々な検査と評価をおこない、お子さんにとって最も効果が高いと考えられる装置を選択し開始していきます。
また、マウスピース型筋機能矯正装置自体も成長に合わせ変えていくものになります。一つの装置をずっと使うわけではありません。治療を通して平均して2~3回程度、ステップやステージ毎に診査診断し、交換しながら使用をしていきます。
また、マウスピース型筋機能矯正装置は全て、MFTを併用して矯正治療行う必要があります。
※各々のメーカーによる装置の種類は膨大です。当院では使用するマウスピース型筋機能矯正装置が決まった際にお教えする形をとっています。
(例:マイオブレースで良く使用する装置は、T4KやJ1やK1)
マイオブレース
マイオブレースは最も有名なマウスピース型筋機能矯正装置です。歴史も古く約30年以上前にオーストラリアで開発されております。
マイオブレースは他のマウスピース型筋機能矯正装置と同じように装着し、アクティビティと呼ばれるMFTを行う治療法です。
口呼吸や舌癖、飲み込みの癖、悪い姿勢などを改善し、顎の健全な成長発育を促します。つまり、歯並びを改善するというよりは、歯並びが乱れる原因にアプローチすることで、間接的にきれいな歯並びを作っていく方法です。
パナシールド
パナシールドはオーラルアカデミー社から開発されている、3歳から始めることができ、受け口(反対咬合)の治療に特化しているマウスピース型筋機能矯正装置です。
低位舌、口呼吸などの悪習慣を改善し、口腔周囲筋のバランスを整えることで、上顎の前方誘導と鼻呼吸を獲得し反対咬合と悪習癖を治療することができます。マイオブレースと同じように、歯を動かすのではなく、歯並び・噛み合わせを乱す原因を解消することで、間接的にきれいな歯並びへと導く治療法です。
ムーシルド
ムーシールドはJM ORTHO社から開発されている、3歳から始めることができ、受け口(反対咬合)の治療に特化しているマウスピース型筋機能矯正装置です。
パナシールドと基本的には同じですが、当院ではサイズや質感、柔らかさ等、どちらが日々使用するお子さまのお口に適しているかを判断し選択をしています。
他のマウスピース型筋機能矯正装置と同じように、歯を動かすのではなく、かみ合わせの改善や舌と口唇のバランスを改善するなど子どもの顎の成長を利用してバランスを整えて正常なかみ合わせに導く矯正装置です。
床矯正
床矯正は「しょうきょうせい」と読みます。
当院で主に使用しているのはSHアライナーという装置を用いた矯正治療法です。取り外し式のスプリングマウスピース装置を使用する矯正治療法です。
食事やブラッシングの際は取り外せますので、虫歯や歯周病になりづらく、清潔さを維持しやすく食事もおいしくとることができます。
使用法は単純で、毎日8~10時間程度装着することです。
SHアライナー矯正は子どもから中高年の方まで、幅広い年代の方で使用できます。また、いびき、歯ぎしり、睡眠時無呼吸症候群の治療にも活用しております。
インビザラインファースト
(小学生からのマウスピース矯正治療)
子供のマウスピース矯正インビザラインファーストの登場により、今まで永久歯の歯並びになるのを待たなければ、使用できなかったマウスピース矯正が、上の前歯が生えてくる時期である小学校低学年から使用する事ができるようになりました。
今までの小学生の矯正治療は入れ歯のような拡大床という装置やワイヤー装置で行っていたのが一般的でした。小学校低学年の子供は永久歯と乳歯が混在した時期であるためマウスピース治療の適応ではありませんでした。
インビザラインファーストの治療期間は1年半以内を目安にしています。クリアなマウスピースを交換しながら歯列の矯正を行なっていきます。
ワイヤーブラケット矯正
取り外しができないブラケットにワイヤーを通して装置をつけて行う矯正治療法です。
主に永久歯が生え変わった第二期治療の際に行う矯正治療です。
歯をきれいに並べることができるワイヤーブラケット矯正では基本的には金属を使用していますが、目立ちにくい白いワイヤーやクリアな透明なものも使用することができます。