インプラント
インプラントとは体内に埋め込まれるタイプの医療器具の総称です。ペースメーカーや人工関節や骨折した際に骨を止めるピンやスクリューやボルトもインプラントであり、人体にとって安全な素材でできています。
歯科領域で、歯を失ってしまった部分におこなうデンタルインプラントは『第三の歯・第二の永久歯』とも言われています。
歴史としては古代ローマ時代からあるようですが、医学的・科学的な根拠を収集してからは80年近く経ちます。成功率は年々上がっており5年生存率はほぼ100%です、現在では安全性のある治療法も確立されています、インプラント治療をされた患者様の満足度は高いため注目されている治療法の1つです。
まるで自分の歯のように食事を楽しめる人工歯
- 入れ歯は取り外しだから、どうしても違和感を感じる
- インプラント治療をしたい
- インプラントへ興味があるけど不安もあるので相談したい
歯を失ってしまった部分の顎の骨に人工歯根を埋入して被せものをする治療のことをデンタルインプラント治療と言います。
インプラントはまるで自分の歯のようにしっかり噛むことが出来るだけでなく、見た目も美しく自然に仕上がり高い耐久性を誇ります。この様に多くのメリットがあるインプラントは、その分費用が負担になるという面もあります。
今現在、入れ歯を使っているものの、なかなか安定しないために悩んでいるという患者様にはインプラントを土台としたインプラントオーバーデンチャー(IOD)という選択肢もございます。インプラントオーバーデンチャー(IOD)は歯茎で支える入れ歯に比べ、よく噛むことが出来て、さらにずれることが少なくなり満足度の高い入れ歯治療となります。
インフォームドコンセントを重視している、いとう歯科医院では患者様に治療法のメリットだけでなくデメリットもきちんと説明させて頂き、安心して治療を受けて頂けるように努めています。
長く歯科医院に通いメインテナンスが必要となるインプラント治療も、ぜひ外科治療を得意としている当院にお任せください。
インプラントはどんな治療??
歯を失ってしまった部分にインプラント体(人工歯根)を埋め込み、その上から人工歯を被せることで失われた歯の機能を回復させるという治療法がインプラント治療です。
インプラント治療では顎の骨にインプラント体を埋め込むため、まるで自分の歯のような自然な噛み心地を実感して頂けるだけでなく、審美性に優れ、天然の歯にも劣らない仕上がりになります。
インプラントの特長
インプラント治療はブリッジや入れ歯のように歯を削ることも、他の歯に金具をかけたりすることもありません。また、食べ物をしっかり噛むことが出来るため、歯茎・顎の骨が衰えたり痩せてしまったりすることを防ぐ効果もあります。
このようにインプラント治療は『健康な歯にダメージやストレスを与えることが少なく残っている歯を守ることができて、噛む・食べるという力が変わらないため健康にも良い治療法』なのです。
ただ、インプラント治療は骨が無いとできません。インプラントは虫歯にはならないという強みがありますが、歯周病のように顎の骨を溶かしていく病気には気を付けなくてはいけません。インプラント治療が適応でない場合はお断りする場合もあります。
いずれにせよ、当院では、患者様個々のお口の中を検査し診断して、治療したところが長持ちするかどうかという予知性を大事に治療計画をたてインフォームドコンセントを行います。
当院のインプラント治療における特徴
★費用
(奥歯)350,000 or 400,000(1本)
(前歯)400,000 or 450,000(1本)
※検査費・手術費・二次オペ・型取り・かぶせ物の費用が組み込まれている治療費となります。
追加処置の必要がなければ上記費用にすべて込まれており、失われた歯の部分で噛むことができるようなります。
※費用に差があるのは、説明後に希望されるインプラントメーカーによる差となります。
CT撮影を必ず行い、確実性を高める
3次元映像で立体的に神経の位置や骨の状態を把握することを可能にしたのが、特殊な撮影装置であるCTです。
歯科医院にある2次元の通常のレントゲンでは見ることが出来なかった部分やわからなかったことがCTならより詳細に把握することが出来るようになり、その結果より正確な検査・診断が可能となりました。
「見える」「見えない」が治療のクオリティを大きく左右する医療においてはもちろんのこと、外科手術が必要となるインプラントでは治療の安全性、確実性を高めるためにも粘膜の下の骨を正確に診査することは欠かすことが出来ません。
徹底したオペ室の衛生管理体制
他の歯科治療とは異なり外科手術が伴うインプラントは入念な準備をして、しっかりと態勢を整えてから行う必要があります。中でも大切なのが治療部位への感染を防止するための滅菌体制です。個室のオペ室を設けている当院では機器の滅菌だけでなく空間の滅菌もしっかりと行い、万全の滅菌体制でオペを行っております。
リスクも含めた丁寧で分かりやすい説明
患者様を獲得するためにメリットばかりを並べているインプラント治療の広告が目立ちますが、すべてのことにメリットとデメリットがあるように、インプラント治療にも、もれなくリスクがあります。
また、手術が無事成功したとしても患者様のケア方法やお体の状態によってはインプラントに感染を起こしたり、ダメになってしまうこともあります。
患者様と歯科医師の双方が納得して治療を行っていくため、インプラントを長く快適に使い続けていくため、治療をしたいとお考えの患者様にはこのようなリスクについてもしっかりと知って頂く必要があると考えています。
【インプラントオーバーデンチャー】(IOD)
入れ歯のクオリティーを上げ、健康的な食生活をおくりたい方へオススメの入れ歯
インプラントオーバーデンチャーとは、インプラントを埋入し、取り外し式の入れ歯を装着する治療法です。
入れ歯は歯茎で支えるため、残っている歯の本数次第では、どうしても食事中にずれてしまったり、食べ物が挟まってしまって食べづらい、痛みを感じる等の少なからず問題が生じてしまいます。
しかし、歯のないところに支えとして歯の代わりになるインプラントを入れることで、支えになる土台(土台歯)をふやすことができるため、入れ歯が安定し、ストレスなく食事や会話を楽しんで頂くことが可能になります。
また、インプラントオーバーデンチャーは入れ歯の利点もあり、取り外してお手入れをすることが可能ですので、お口の中を清潔に保つことにも繋がります。
最後に、費用的にも歯のない所全てにインプラントを入れるよりも安価で治療することができ、咬む力が入れ歯だけよりも強く出るようになるため、食事しやすくなります。インプラントオーバーデンチャーにすることでかみ合わせが安定し、健康的な食生活をおくれることに繋がる治療法です。
今現在、入れ歯を使っているもののガタついたり違和感がある、噛みづらい、外れてしまうなどお悩みがあるという方はお気軽に当院までご相談ください。
インプラント治療に際して必要になる場合がある処置の費用一覧
骨の中に入れるインプラント治療は骨の厚み・高さが不足していると治療を行うことが出来ません。そこで、不足している場合には、いとう歯科医院において骨を増やす治療を行い骨量を最適量に保つことで、安全にインプラント治療行うようにしています。
GBR法(骨造成術、歯槽提温存術)
★GBR法(インプラント治療を安定させるために、骨を作る処置です)
30,000~120,000(範囲と量によります)
GBRとはインプラント周囲に自家骨や人口骨を用いて骨を再生させる処置です。インプラントを入れるのと同時におこなう場合もありますし、GBRをおこなって骨ができてからインプラントを入れる場合もあります。
ソケットリフト
★ソケットリフト(上の顎に、インプラント治療が必要な場合に、おこなうことがあります。)
50,000(インプラント1本につき)
上顎のインプラント治療の際におこなう処置です。上顎洞と呼ばれる部分の下の骨が薄い場合にソケットリフトという骨造成術を行います。インプラントを入れるのと同時におこない、自家骨や人工骨を、インプラントを入れる穴から填入し、骨に厚みを持たせます。
サイナスリフト
★サイナスリフト(上の顎に、複数のインプラント治療が必要な場合に、おこなうことがあります)
100,000(上顎の片顎)
ソケットリフトと同様に上顎のインプラント治療の際におこなう処置です。上顎洞と呼ばれる部分の下の骨がかなり薄く、インプラントの本数も1本以上必要な場合に行われる骨造成術です。サイナスリフトはソケットリフトでは対応できないほど骨が不足しているというケースで行われます。ソケットリフトと比較すると患者様の負担は大きくなるものの、骨量はより多く増やすことが可能になります。
サージカルガイド・サージカルステントについて
★サージカルガイド(前歯の際はあった方が良い) 38,000~(1本)~
インプラント治療において、かぶせ物の形態から考えた適切な位置にインプラントを入れることがベストです。特に前歯にインプラントをする場合などは、その適切な位置がピンポイントとなる場合があります。そのためインプラント埋入をする際に、サージカルガイドというピンポイントでインプラントを入れるための装置を別途作成する必要がある場合もあります。
静脈内鎮静
★75,000
当院では、静脈内鎮静を麻酔の専門医をクリニックへ呼んでおこないます。
鎮静薬を点滴にて投与し、睡眠あるいはそれに近い鎮静状態で治療を行います。歯科治療にともなう苦痛を大幅に和らげることができます。 鎮静状態に入ると、うっすら意識はありますが、ほとんど眠ってる間に歯科治療が行われます。
歯科治療の多くは麻酔を使いますが、ほとんどは局所麻酔です。 局所麻酔は処置する部分の痛みを感じないようにするためにおこないます。しかし、長時間におよぶ治療の場合や恐怖などで 治療自身に強い抵抗感がある患者様は局所麻酔だけでは治療そのものが大きなストレスになってしまいます。
静脈内鎮静を行うとそんなストレスを取り除いた状態で治療を終了させることができます。
口腔外科処置やインプラント治療で使用することが一般的に多いです。
静脈内鎮静のメリット
全身麻酔は完全に意識がなくなり、どのような苦痛も耐えれるように仮死状態をつくります。
自発的に呼吸させなくするため、大きい病院などの設備や機械が整った施設でしか適応しません。また、全身麻酔は特別な前処置や検査、入院を必要とします。
これに対し、静脈内鎮静は眠っているような感覚で実際に意識はありますし、そういった大掛かりな入院は必要とせず、術後1時間程、安静にすることで通常の状態に戻ることができます。
注意点
静脈内鎮静を行った後の運転は避けてください。近場であれば大丈夫ですが、安静後も付き添いの方と一緒にご帰宅するか、タクシー等をお勧めしております。
静脈内鎮静をお受けになる患者様は、歯科医師の説明を受け、静脈内鎮静についての注意事項を守ることをお願いいたします。
インプラント治療後のメインテナンス・アフターケアについて
インプラント治療を終えた後のアフターケアがインプラントを長持ちさせるためには欠かせません。人工物であるインプラント体ですが、上記に虫歯にはならないことは書きましたが、お手入れを怠るとご自身の歯と同じ様に感染を起こしてしまい、「インプラント周囲炎」と呼ばれる歯周病と同様の病気を起こしてしまいます。
歯周病と比べて非常に進行の早いインプラント周囲炎は、ある程度の進行だと歯のグラつきや痛みなどの症状が起きません。
いとう歯科医院では、大切な患者様のインプラントを守っていくため、アフターケアとして定期的な第三者目線によるプロケアとメインテナンスを徹底しております。