インプラント症例

インプラント症例

Before

After

インプラントの施術後
インプラントのレントゲン写真

 

主訴   前歯のインプラント治療を希望(他院からの紹介)
診断名 右上1歯根破折
年齢(初診時)    30代 女性
治療内容 インプラント治療(ソケットプリザベーション、結合組織移植術)、上部構造(かぶせ物)はジルコニアセラミッククラウンにて
治療期間 約1年半
治療費用(総額)      約600,000円
治療概要 幼少期の転倒により、右上前歯が癒着していました。
ガム(歯茎)付きのかぶせ物を装着後、約10年が経過した頃にかぶせ物が外れ、歯根が破折してしまいました。
当院にインプラント治療の紹介を受け、ご来院いただきました。
歯みがきのコントロールが悪いため歯周基本治療をおこなった後に、歯並びの状態が悪いため矯正治療を提案しましたが希望は無く、折れている歯の抜歯と同時に、ソケットプリザベーション(骨を作る処置)を行い、軟組織に対しては結合組織移植(歯茎の移植)を施し、審美的な外観を整えるための下準備を行いました。さらに、仮歯を使用して歯茎の形態修正を行い、型取り後に最終的なかぶせ物を装着しました。
副作用・リスク 前歯のインプラント治療において、1本の歯を他の歯と遜色なく審美的に仕上げることは、歯科治療の中でも最も難易度の高い治療と言われています。
さらに、外科処置後の治癒の進行には個体差があり、そのため、追加の処置が必要となる場合が多い事がリスクとしてあげられます。

インプラントオーバーデンチャー症例①

Before

After

施術前レントゲン
施術後レントゲン

 

主訴   入れ歯が安定しないから、作り直したい
診断名 下顎無歯顎
年齢(初診時)    80代 女性
治療内容 インプラントオーバーデンチャー治療(インプラント体は2本、上部構造はマグネットを用いたレジン床にて)
治療期間 約3カ月
来院回数 5回程度
治療費用(総額)      約300,000円
治療概要 下顎の入れ歯が安定せず痛みを伴うため、相談を目的に当院へ来院されました。下顎には、食いしばり等をしている方に認められることがある、骨隆起(外骨症)と呼ばれる突起が舌側にありました。そのため、入れ歯が安定せず、食事のたびに痛み、会話のたびに外れることを主訴として来院されました。患者様の希望に寄り添い、既存の入れ歯の修理や新規作成も試みましたが、なかなか安定しませんでした。
骨隆起がある場合、その突起を切除する手術を入院下で行うか、インプラントを用いた入れ歯治療を行うか、それぞれのメリット・デメリットを含めたインフォームドコンセントを患者様と、ご家族に実施しました。その結果、インプラントオーバーデンチャー(IOD)による治療を希望されました。
骨隆起を伴う患者様は骨の量が多いため、追加処置等の必要はなく、インプラント治療としては比較的簡単でした。
2本のインプラント埋入手術も約30分程度で終了しました。
インプラント埋入後は約3か月間待機し、その後入れ歯を作り替え、マグネットを使用することで安定した入れ歯を装着しました。
その結果、患者様からは「何でも噛めるようになった」「会話時にもマグネットの効果で外れず、快適に過ごせる」との声を頂きました。
また、ご家族からも「母と一緒に外食を楽しめるようになり感謝している」との声を頂くことができました。
副作用・リスク 無歯顎のインプラントオーバーデンチャーの場合、論文的には上顎には4本、下顎には2本のインプラントが最適と言われています。
今回は下顎が無歯顎であったため、2本のインプラント治療を行いました。リスクとして、骨隆起のある患者様の場合は、皮質骨が多く骨の血流が少ないことや、骨が硬いため削る際に熱が発生して火傷を起こす可能性があります。
その結果、インプラントが骨と結合しづらいことがあります。その場合、出血を促す処置を行ったり、熱が発生しにくいようにドリルの回転率を下げ、十分な注水下でインプラントを埋入するための穴を削ることでリスクを軽減することが可能です。
インプラント治療全般としてはインプラント周囲炎というインプラントにおける歯周病のリスクを伴います。
経年的なメンテナンスを適切に行うことで、インプラント周囲炎のリスクを下げ、快適な使用感を維持できるよう努めています。

インプラントオーバーデンチャー症例②

Before

After

施術前レントゲン
施術後レントゲン

 

主訴   入れ歯を小さくしたい(セカンドオピニオンにて来院)
診断名 右上4番5番、左上6番の歯根破折
年齢(初診時)    50代 女性
治療内容 インプラントオーバーデンチャー治療(インプラント体は4本、上部構造はレジン床にて)
治療期間 約7カ月
来院回数 10回程度
治療費用(総額)      約550,000円
治療概要 上顎の入れ歯の取り外しがうまくできず、残存歯が複数折れてしまったため、セカンドオピニオンとしてインプラント治療を目的に当院へ来院されました。患者様は、歌を歌ったり、人前に出る仕事をされているため、口蓋を覆わず、できるだけ小さく、違和感の少ない入れ歯での治療を希望されていました。
残存歯が少なくなった場合は入れ歯を大きくしていく事でしか安定させることができないため、インプラントを支えとすることで安定を増すことを目的にインプラントオーバーデンチャーのインフォームドコンセントを行い、希望されたため治療を進めていきました。
治療計画として、上顎に4本のインプラントを埋入し、入れ歯にはマグネットを使用することで、よく噛めて外れない構造としました。
さらに、患者様の希望に応じて口蓋部分をのぞいた設計とし、違和感の軽減に努めました。また、上部構造の入れ歯については、患者様のご要望により樹脂製(レジン床)の入れ歯を採用しましたが、強度に関する懸念があることを説明の上、治療を進めました。
副作用・リスク 無歯顎のインプラントオーバーデンチャーの場合、論文的には上顎に4本、下顎に2本のインプラントが最適とされています。
今回のケースでは上顎に1本だけ残存歯がありました。この歯は患者様自身の歯であるため、抜歯せず大切に活用し、4本のインプラント埋入と組み合わせた治療を行いました。
リスクとして、樹脂製(レジン床)入れ歯の場合、金属の入れ歯と比べ強度が低いため、経年的に割れや欠けが生じやすくなります。また、経年的に変色や臭いの付着が起こる可能性が高く、定期的なメンテナンスや修理が必要となります。
インプラント治療全般としてはインプラント周囲炎というインプラントにおける歯周病のリスクを伴います。
今回の治療では、患者様の希望を最大限尊重しつつ、樹脂製入れ歯のリスクについて十分に説明し、同意を得た上で治療を進めました。経年的なメンテナンスを適切に行うことで、快適な使用感を維持できるよう努めています。
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